一ツ ひものとしやしきの つとめのばししようふハよのもとや
という理は、ひのもとというはどういう理なら元人間世界もない時には日々という事はないものなり
人間が出来、世界が出来てから日々という事があらたました故この理を以て日間というなり。この人間を拵えたのは生屋敷の地場で始めた故、日の本という。又生屋敷というのは人間始め世界を始めた理で生屋敷というなり。
勤めの場所というのは何事によらず人間の道を守るに付学ぶ事をいう。又、この度、勤めするのもない人間ない世界を拵た学びの形もこの地場でする事なり。皆この道理始め出す事をこの世の元というなり。
二ツ ふしぎなつとめばしよをハ たれにたのみわかけねども
という理は、このふしぎとは二柱の神様の理を奇跡(ふしぎ)とうなり。
勤めというはこのつうは何の事なら皆因念の切れる事をつうというなり。切れるにはどうして切れる事なら、この世は誠の世なり、その誠の世でありながら萬事の事に誠がのうて偽をいうたり追従いうたり高慢したり人に高低有る様に見分けしたりするから人の用いがのうて見捨てられる理が生える。この理を切れるという。この切れるをつうという。
又、とめというのは何事にも人も我身も隔てなく又内も世界も隔てなし心を定めて日々に送れば
皆世界より誠が集まるこの事を止めという。この理で勤とめという。この理で勤というこれ止めるのはこの地場でこの度御話を聞かして互々び助け合いの心を忘れぬ様に心を定めさして下さる故に世の元やというなり。
三ツ みなせかいがよりよふて でけたちきたるがこれふしぎ
という理は、皆というは世上でいうて居ながら元が分からん。皆というのはどういう事なら人間はみい様から生み広めた理、又、なというはくにとこたちの命様。世界中は残らずこの神様のものなり。この理を以て皆というなり。又、世界が寄り合てという理は皆この親神さまの守護で御寄せ下さる事をいう。又生け立ち来る人に誠善心と理を定める人が生けるを月日二神の理のよって出来る事を奇跡(ふしぎ)という。
四ツ よふ/\こゝまでついてきた じつのたすけハこれからや
という理は、よう/\というのはいうていながら理が分からん。よう/\というのはこの夜を照らす
月様が始夜から始まった理でこの夜という。この理を以てよう/\という。就いて来るというのはよい事心で忘れずして日々何でもと思うて楽しむ心をいう。助けはこれからやというのはこれまでの助けは只結構と思うだけで助けてもろうたのは香りの事なり。実というのは心違いの懺悔をした上で、
助けを貰う事をこれからやというなり。
五ツ いつもわらわれそしられて めづらしたすけをするほどに
という理は、この理は元親様が内の者にも誹られ又、疑われて世界の人に笑われ誹られて助けを教えて下された事を又、銘々も笑われ誹られする事も厭わずして助けをする心に成ればその心にのりて十分の守護するという親様の御言葉をいう事なり。
六ツ むりなねがいハしてくれな ひとすじごゝろになりてこい
という理は、この無理というのは人間はあざないものであり、長生きがしたい無事で暮らしたい、年々豊作貰いたい、又、不時災難もなき様、我子も死なん様と願う事を無理な願いと思う心が違うでな。我子にとりて思案して見よ。我子に難儀をそう困らそと思う親はあるまい。因って無理な願いというのはどういう事なら人はどうでも我がさいよくば善きと思う心で願うを無きようにして願う事を一筋心というなり。
七ツ なんでもこれからひとすぢに かみにもたれていきまする
という理は、只何事も近道慾高慢なきよう人を隔てる心なきようにして十分堪能の心を定めて身の内の借物を第一に忘れぬようにして慎みをして、この神に凭れるという理なり。
八ツ やむほどつらあいことハない わしもこれからひのきしん
という理は、病むというても元は知るまい病むというは八方八柱の神を無にする事を八無という。
この神様を無にする元をいうのは八ツの埃を積り重る故神を無にするその理が増えて身の内へ守護下さる道具衆に意見を受けて身の苦しむ事を人間にしては病むという。これほど辛い事はあるまい。
心違いの無いようにして八ツの埃を積らぬ心を定めて日々陽気で暮らすを日の寄進というなり。
九ツ こゝまでしん/\ したけれど もとのかみとハしらなんだ
という理は、ここ迄信心する迄は我が身の内を御守護下さる神共又世界の御守護下さる事も世界中の守護は何丈ではないこの親神を守護より外にない事をこれ迄は知らずに暮らしていた事を元の神とは知らなんだというなり。
十ど このたびあらわれた じつのかみにハさふいない
という理は、実は正しき事なり正しき事なり正しきは誠なり。誠は萬の元なり萬の元は天理なり天理は萬の元なりその理が分かれば現れたことを相違ないというなり。
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